ヒビグリ小説のおまけ

『夜空に浮かぶのは』『お悩み相談』世界線のおまけ的なものです。


お店の前にはレッドとグリーンがいた。

ただの友人と解ってはいるものの、二人が並んでいるのがしっくり来ていて少しだけ嫉妬してしまう。グリーンはヒビキに気づいてぱぁっと笑顔を見せ手を振りながらこちらに駆け寄──ろうとして、レッドに足をひっかけられ盛大に転けた。


「何すんだよ!!」

「イラっとして」

「ははーん。さては独り身だからって俺に妬いてるな?」

「ぶち犯されたい?」

「へっ、やれるもんならやってみ──」

「グリーンさん!?」

「どうしたんだよヒビキ。ああ、大丈夫だって。こいつのは冗談だから」

「ほ、本気の目に見えましたけど」

「冗談か本気か分かりづらいんだよなーレッドって」


グリーンが冗談だと思いこんでいるだけなのでは⋯⋯? そう思いもう一度レッドを見たがしらっといつもと変わらない表情に戻っていた。


ファイル整理してたら見つけました。

確かこのヒビグリのシリーズは、思いついたシーンを書いてく→組み合わせて整えて間埋めてく、見たいな書き方した記憶があるので、これは入れる場所なかったシーンだったんだと思います(うろ覚え)。


HGSSはね、ヒビグリ解釈で見ると、ナナミさんがグリーンの番号教えてくれて、寂しがりだから気が向いたら電話してあげてねとか、日曜の夜だったら空いてるって言ってたはずようふふ、っていう意味深な笑いとかがね、家によく来る少年ヒビキの人柄を知って、この子だったら弟を幸せにしてくれる任せられるって思ったのかなってね、思いますね。どっかの誰かさんが失踪しちゃって落ち込んでる弟を心配してたのかもなって。

グリーンはグリーンで写真とかバトルとかではしゃぐからね、友人関係であれ恋愛関係であれ、ヒビキとグリーンを繋げたナナミさんの行動はめちゃくちゃ弟のためになったね。


まあこのシリーズはレッド失踪してなかった設定なんですけども。普通に連絡取り合ってたのにヒビキの前では大切な人を失ったみたいな空気出して同情誘ってたんだけども。だからヒビキの愛情を本当の意味では信じきれなくて、『お悩み相談』でちょっとグリーンが病み出してたんです。相手を信じれないのに依存は強まってくから束縛が強めになっていって今までの恋人には振られ続けてたっていう裏設定があります。ヤンデレ大好きなので明るめな小説にもついつい差し込んじゃう。

でもヒビキは器大きいし素直に想いを伝えるから、このシリーズのヒビグリはきっと上手くいくことでしょう(?)

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